【怪物★アナザーストーリー】
027.幸せになるために アナザーストーリー エンディング 暖かな春の日差しが降り注ぐある日。 ドンシクとジュウォンは、再びドンシクの母を連れて、墓参りに来ていた。 2人はドンシクの妹と父の墓に花を手向ける。 すぐ隣にあるカン・ミンジョンの墓にも。 …
026ジホからのプレゼント 1ヶ月後、ドンシクとジホは、また「茶色の小瓶」に来ていた。 「随分と待たせたな。大活躍してくれたのになかなか時間が取れなくてね。あの時は助かったよ」とドンシク。 「助かったのはこっちの方だよ。あの一件のお陰で、会社は新…
025.カンナ再会 少女たちは、一旦病院へ入れられた。栄養失調や、メンタルの問題もあるからだ。 しかし、次の日には自由に家族と会う事を許されたので、みんな喜んでいた。 ジュウォンたちは、同じ境遇でも、既に殺された少女がたくさんいることは、彼女達に…
024.地下の研究施設 ジュウォンとチャンスは階段を上がってくる研究員達をかき分けて中に入っていく。 非常ベルが響き渡り、研究員たちは、何が起きているかも分からず外へ出ようとしていたので、ジュウォンもチャンスも、容易に中に入れた。 地下2階に研究…
023.山火事の裏側 数日前、チームの会議を行う。 全体の流れをジュウォンとドンシクが説明する。 チーム長は横で苦虫を噛み潰したような顔をしているが、今までのドンシクの手腕を知っているので、グッと我慢している。 もしも失敗した場合はドンシクが責任…
022.山火事発生 その日、ドンシクたちは暗闇に息を潜めていた。 「本当にうまく行きますか?」チャンスは心配顔だ。 「山火事になれば慌てて出て来ますよ。」ジュウォンはそう信じているのか信じたいのか、、、転生院の方を睨みつけている。 「チャミー、肝…
021. 炎のカクテル再び ジュウォンはドンシクの言葉がどういう意味がわからず、「さっきの、他に部屋があればってどういう意味なんですか?」 「さっき、食堂は見たよな。」 「はい、、結構大きめな食堂がありましたが…」 「じゃあ、厨房は?」 「あ。。。」 …
020.転生院の中へ 二日後、転生院から2キロほど離れたコンビニで強盗が起き犯人が逃走した。 ジュウォンは「これで、怪しまれずに転生院に探りを入れれますね!」とニヤリ。(もちろんコンビニ強盗も探さなくてはならないが、、、) ドンシクとジュウォンは…
019.ドンシクの仮説。 ドンシクはこんな仮説を立てた。 人プラセンタを使った違法な薬品の研究をしていたR T製薬は発覚後に潰れてしまったが、残党によって水面下でその研究は続いていた。 スーパープラセンタを集めるため、未成年の少女を誘き寄せようと、S…
018.千里山の夜 そして、ある日の夕暮れ、ドンシクたちは手がかりを探して山の中を歩いていた。 しばらくして、ドンシクたちが暗い山を村へ戻ろうと歩いていると遠くから携帯の画面がチラチラ動いているのが見え、よくみると1人の女の子が息を切らしながら走…
017.スターゲイザーからの報告 1週間後、スターゲイザーから連絡が入り、保護者代表と一緒に報告書を受け取る。 見てみると、やはり、依頼した9人中8人が失踪前に千里山付近で最後にカメラに写っていたことになる。 防犯カメラなどは提供がない限り見ること…
016.ショットバー「茶色の小瓶」で ドンシクがジュウォンを帰りに連れて来たのは、裏通りの小さなバー「茶色の小瓶」。 看板の明かりも弱々しく、空いてるのかどうか覗き込まなきゃ分からない程だ。 ドアを開けると♪カランカランと懐かしいような音がした。 …
015.プラネタリウム そんなある日、ジュウォンは、プラネタリウムのチラシを持って来た。 「今度、コレいきませんか?」 「なんだ?コレ?プラネタリウム?」 「子供っぽいっていうかもしれないけど、、、」 「あー!コレ最近できた‘’大韓民国最大級のアート…
014.ドンシク、スターゲイザーへの依頼 ドンシクはジュウォンに製薬会社の話をし、関係性を探るべく、ここ半年にこの付近でいなくなった15歳から18歳までの少女のリストを作らせた。 リストに上がった少女は15人。 そして、そのリストを元に保護者を探し…
013.ふたつの事件 ドンシクはベッドの中で、ある事件のことを思い出していた。 3年前、RT製薬会社で、人道に反する研究が行われていたと問題になった。 どんな癌細胞も劇的に消滅させることのできる治療薬の研究だ。 ところがこの研究には、生の人(ヒト)プ…
012.ジュウォン朝目覚めると…再び ジュウォンは暖かな布団に包まれて気持ちよく眠っていた。 アラームが鳴って、携帯をつかむと、もう起きる時間だ。 「ん?」 目を開けると…なぜか傍にドンシクが寝ている 「えー?!また?」 おそるおそる自分の布団の中身…
011.ドンシクの部屋へ 「ドンシクさんは現場経験が長いですから、同じように物事を見ても気がつく事が全然違いますね。さすがです。」 ジュウォンはドンシクを車で部屋まで送る。現在は勤務地に近い所にマンション住まいだ。 マニャンから通えない場所でもな…
010.千里山(チョルリサン)にて 韓国の人たちの間では山登りはポピュラーなレジャーなので、近くの山をトレッキングする人は多い。 しかし、ここ千里山ではほとんど人影を見る事はない。 2人は時間を作って訪れたが、、、 山は荒れ放題で、普通の車では入れ…
009.強力班に来た理由 「新しく配属された、ソ・ジュウォンです。来週からお世話になります。 今日は挨拶がてらお伺いしました。」 「ソ・ジュウォン?」ドンシクは驚いたが、ジュウォンには、名前を変えた理由があるのだろうと、それ以上聞かなかった。 髪…
ここから【怪物★アナザーストーリー】 のはじまりです。 008.新たなスタート …2ヶ月後。 ドンシクは強力班のデスクで山積みの書類と格闘していた。 「全く、猫の手も借りたいくらいだよ。」 最近の新人と比べるとタイピングのスピードも遅い。 「大韓民国、…