HAKYUN LOVE’s STORY【はぎゅらぶ】

【韓国ドラマ 怪物】のその後を勝手に妄想

【怪物★アナザーストーリー】013.ふたつの事件

013.ふたつの事件

 

ドンシクはベッドの中で、ある事件のことを思い出していた。

 

3年前、RT製薬会社で、人道に反する研究が行われていたと問題になった。

 

どんな癌細胞も劇的に消滅させることのできる治療薬の研究だ。

 



 

ところがこの研究には、生の人(ヒト)プラセンタ(胎盤)が必要不可欠であり、その研究のため志願者を人工的に妊娠させたり中絶させたりしたため、人道に反すると問題になったのだ。

 

報酬が高額だったため、たくさんの若い女性が志願し、被害にあった。

 

しかも、その研究の結果、癌を消滅させる薬の原料であるスーパープラセンタエキスが採取出来るのは、15歳から18歳までの間が最も純度が高いと結論づけられた。

 

もちろんこの事件の発覚で、その製薬会社は研究を続けることができなくなり、その他今まで販売していた薬も消費者の不買運動が起き、まもなく倒産した。

 

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ジュウォンの話によると、少女たちの失踪が事件が多発するようになったのは1年半ぐらい前からなのだと言う。

 

この二つの事件に繋がりがあるように感じるのはドンシクだけなのだろうか?

 

※プラセンタとは胎盤の事を意味する。現在は美容などで使われるプラセンタは、豚か馬由来のプラセンタがほとんどである。

しかし、ほんの数年前までは、産婦人科から合法的に回収された「人プラセンタエキス」の入ったドリンク材料なども存在していたのだ。

また、中国では、古来胎盤を乾燥させたものは漢方薬として飲まれて来たし、現在でも人プラセンタを原料とした漢方薬は流通している。