【怪物★アナザーストーリー】012 ジュウォン朝目覚めると…再び
012.ジュウォン朝目覚めると…再び
ジュウォンは暖かな布団に包まれて気持ちよく眠っていた。
アラームが鳴って、携帯をつかむと、もう起きる時間だ。
「ん?」
目を開けると…なぜか傍にドンシクが寝ている
「えー?!😱また?」
おそるおそる自分の布団の中身を見てみると
「えー?!💢また?」
ジュウォンは今度はブリーフだけになっている。
そして、、、だんだん記憶が蘇って来た。
昨日はラーメン食べてる間にソジュ(焼酎)が出て来て、「焼酎は飲めない」って言ったのにソ・ジュウォンだからソジュを飲めるようにしろよと言われて…
大学の時、焼酎を飲んで醜態をさらしたことがあったから、2度と飲まないと心に決めてたのに。。。酔っ払ってドンシクさんに、色々話したんだった。。。
少年課にいた時に、親身になって相談していた少女カンナも、しばらく前に失踪した事を。
おばあちゃんと二人暮らしで、グレてはいるけど根はいい子だった。。。
そして、来月の誕生日に、おばあちゃんにどうしてもプレゼントしたいものがあるからお金を貯めるんだと話していた。
そんな子が家出なんかするわけないんだ。
「絶対に探し出すから、カンナ…待ってろよ!」
ジュウォンは起きてシャワーを浴びると朝ごはんの支度を始めた。
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一方、ドンシクが朝目覚めた時、一緒に寝ていたはずのジュウォンはいなかった。
昨日の事を思い出す。
ジュウォンに焼酎を飲ませたら、しばらくは楽しく飲んでいたのに、、、急に無口になったかと思ったら突然シクシクと泣き出したのだった。
どうやら、ジュウォンが焼酎を飲まないと言ったのは、泣き上戸がバレるのを嫌っての事だったようだ。
そして、急に目に涙をいっぱい溜めたと思ったら、大声をあげて泣き出し、どうしたのか聞くと、少年課にいた時の少女の話をしだした。
ジュウォンはその子を随分と気にかけていたようだった。きっと親と離れて暮らしていた自分と、親と死に別れておばあちゃんと2人暮らしの少女を重ねていたのだろう。
1人残されたおばあちゃんの事も心配していた。
そうして、泣き疲れて居間のソファの上で寝てしまったジュウォンをベッドまで運ぶのは一苦労だった。
なにしろ、ジュウォンの方が背も高いし体格もいい。
必死の思いで寝室までおぶって行って、ベッドに座らせた瞬間、、、ジュウォンはドンシクの背中に焼酎を吐いた。。。💦
ドンシクは、2度とジュウォンに焼酎は飲ませまいと心に誓ったのだった。
013へ続く